会長挨拶 鈴木 均

習志野ロータリークラブ会員の皆様、私はクラブ会員の一人として2015〜2016年度の会長の職に就くことになりました。まずは一年間、皆様のお力により楽しく、そして実り多いクラブ運営となりますよう、お支え頂けることを心よりお願い申し上げます。

さて当クラブは先輩方の絶え間ない努力により、創立52年を迎えることができました。みなさまもご存じかと思いますが、伊勢神宮などの長い歴史を有する神社では式年遷宮という、一定の年数での社殿の建て替えと御霊移しの儀式が行われています。その式年の多くは20年から30年であり、世代間での伝統技術の継承を目的としている故といいます。20〜30年、つまりおよそ四半世紀を一世代とするならば、52年目の我が習志野ロータリークラブはいよいよ三世代目を迎えたと言えるのではないでしょうか。

ところで「売り家と唐様で書く三代目」という言葉があります。初代は苦心して財産を残しても、三代目にもなると遊びに溺れ没落してついに家を売りに出すようになるという言葉は戯れ言のようでいて、世代を超えてものごとを継承していく難しさをあらわしているようにも感じます。

今や、ロータリークラブは会員数の減少など、さまざまな意味で危機を迎えているとも言え、それは当クラブも例外ではありません。この危機を乗り越えて「売り家と唐様で書く三代目」とならないためには、当クラブの会員ひとりひとりが心を尽くし、あらゆる意味で互いの支えとなりえるような強固な関係を作り上げることが必要となると思います。

今年度、国際ロータリー会長K.R.ラビンドランさんは「世界へのプレゼントになろう」というテーマを掲げられました。その意とするところを酌み、また習志野ロータリークラブが困難な時期を乗り越えよう、更に発展していこうという意味も込めて、今年度の習志野ロータリークラブのテーマを「互いに与えよう」と致しました。

会員の皆様がそれぞれの職業、そしてそれぞれのクラブでの役目を通じて、互恵の関係を築くことが出来る一年となるように、心から期待しております。